日本財団 図書館


 

094-1.gif

偏流を修正すると、目安の修正は少なくてすむ。これを、2−88図と比較してみると、右図の点線が2−88図の場合、実線が偏流を修正した場合で、無風時に対しての差が少なくなっている。したがって、どの風の場合でも、その風に対して偏流を修正すれば、なお正確になることがわかる。教育の課程においても、この点を考慮し、偏流の修正は、単独飛行までの間に、十分に練習させておかなければならない。
c点からd点までの間の修正
c点での旋回でほぼ決定
c点での旋回を始める時期は、上空からの観測による誤差と、操縦ミスだけでなく、気象上の変化によっても、多少の誤差が出る。静穏な気象状態で完全な操縦を行ったときは、そのまま飛行すればd点に達するが、実際には、そのようにかんたんにはいかない。途中で機体がB−O線上に乗るかどうかの判断をしながら、d点に近づかなければならない。そのときの目安として、2−94図のように、パイロットの前面の風防に目安を決める。位置のマークを描き、このマークと地上の接地点が一致するところで旋回を始めると、自然にd点上に乗るので、2−94、97図のように、少し手前で旋回を始めなければならない。これを座席の内側から見ると、2−94図のようになる。風防にあらかじめきめておいた位置と地上の指定地との関係は、このようになる。

094-2.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION